フリーダイビングがやばすぎる!一息で水深100mの世界へ!

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皆さんはフリーダイビングを知っているでしょうか?

まだまだ、マイナー競技で大会が開かれても賞金が出ないことは当たり前。

それでも記録を求めて、選手たちは潜ります。

フリーダイビングとは何なのか?水深100mの世界とは何なのか?どんな競技なのか?

今回は皆さんに是非知ってほしい、フリーダイビングを紹介します。

フリーダイビングとは?

フリーダイビングとは主に空気タンクを背負わずにどれだけ深く潜れるかを競う競技です。

さらに細かく分けるとフリーダイビングには以下8種類があります。

【タスティック・アプネア(STA)】
呼吸を止め、水面に浮き、その時間を競う。世界記録は22分30秒。

【ダイナミック・アプネア・フィン無し(DNF)】
呼吸を止め、フィンをつけることなく泳ぎ、水平に何メートル潜水できるかを競う。

【ダイナミック・アプネア・フィン有り(DYN)】
呼吸を止め、フィンをつけて泳ぎ、水平に何メートル潜水できるかを競う。

【コンスタント・ウェイト・フィン有り(CWT)】
呼吸を止め、フィンをつけて自身の泳力だけで垂直に何メートル潜れるかを競う。
潜水中、ウェイトの量を変えてはならない。またガイドロープをつたって潜降・浮上してはならない。

【コンスタント・ウェイト・フィン無し(CNF)】
呼吸を止め、フィンをつけることなく自身の泳力だけで垂直に何メートル潜れるかを競う。
潜水中、ウェイトの量を変えてはならない。
またガイドロープをつたって潜降・浮上してはならない。

【フリー・イマージョン(FIM)】
呼吸を止め、フィンを装着せずにガイドロープをつたって垂直に何メートル潜れるかを競う。
潜水中、ウェイトの量を変えてはならない。

【ヴィリアブル・ウェイト₍VWT₎】
ザボーラという乗り物に乗って潜降し、ロープを手操って浮上する。潜水中、ウェイトの量を変えても良い。

【ノー・リミッツ(NLT)】
ザボーラという乗り物に乗って潜降し、浮上する。
浮上にエアリフトなどを使用しても良い。
また浮上にガイドロープをつたっても良い。

参照:Wikipedia

日本記録

篠宮龍三

フリーダイビングと言っても8種類ある事を説明しましたが、今回はコンスタント・ウェイト・フィン有り(CWT)に注目してみます。

現在、コンスタント・ウェイト・フィン有り(CWT)の世界記録はアレクセイ・モルチャノワ(Alexey MOLCHANOV)選手の128mだそうです。

ちなみに日本記録は篠宮龍三選手の115mです。

コンスタント・ウェイト・フィン有り(CWT)のランキングトップ10がすべて篠宮選手と言う事がビックリです。

公式サイト:日本フリーダイビング協会

この115mという記録がどれだけ凄いかというと、水深115mに素潜りで到達できた人間は史上8人しかいないそうです。

水深100mからの世界

水深が100mを超えると水の壁が分厚く感じるそうです。

常に死と隣り合わせの世界で、陸上の1mとは全く異なります。

そもそもタンクを背負っていても水深40mが限界だと感じる世界で、100mは異次元の世界だと言われています。

水深115mにもなると地上の12.5倍の圧力がかかるそうで、肺は握り拳ほどに圧縮され背中とお腹がくっつような感覚だそうです。

ちなみに、水深100mを超えた世界をグラン・ブルーと言います。

意味は濃い青。水深100mは映像では真っ暗に見えますが肉眼では深い青色に見えるそうです。

グラン・ブルーと言う、実在する選手をモデルにした映画もあり、篠宮選手もこの作品に深く影響を受けたと言っています。

フリーダイビングの危険

常に死と隣り合わせの競技ですが、フリーダイビングの代表的な3つの危険を紹介します。

フリーフォール

フリーフォールとは、潜水直後は泳いで潜っていくのですが水深30m程度を超えると、肺が圧縮され浮力が無くなり、何もしなくても自然と沈んでいく現象を言います。

その後は重力に引かれるように海底に吸い込まれていきます。

これをフリーフォールと言います。

ブラッドシフト

人間が生きていくうえで、「脳」「心臓」「肺」が最も重要な臓器なのですが、そこに手足の血液が集まってくる現象をブラッドシフトと言います。

どんどん手足がしびれるような、感覚がなくなっていくそうです。

ブラックアウト

ブラックアウトとは、限界まで息を止める事で、脳が酸欠状態になり気絶・失神する事を言います。

最悪の場合、死亡する危険があります。

意外と大きな大会などでプレッシャーから、ブラックアウトを起こす選手も少なくないようです。

メンタルの強さ

瞑想

フリーダイビングで凄いのは水圧に耐えられる肉体、7分以上息を止められる心肺機能、そして孤独にも耐えるメンタルです。

特にメンタルが記録に大きく左右されるようです。

水深100m以上潜るのですが、30mを超えるとフリーホールという現象で何もしなくても沈みます。

その時が重要で、いかに酸素を消費しないかがポイントだそうです。

水中で酸素を消費することは生死にかかわります。

酸素を最も消費するのは脳です。いかに何も考えないか、無になれるかがメンタルの強さを要します。

想像してみてください。

水深100mの世界で、常に死と隣り合わせ、肺は潰され肉体に圧力がかかった状態で平常心でいられるでしょうか?

なにもせず、真っ暗な海底に沈みゆく状態でプレッシャーを跳ね除け、無になれるでしょか?

ほとんどの人が無理だと感じると思います。

日本記録を持っている篠宮さんは必ず潜水前は気持ちを落ち着かせるためにヨガを行うそうです。

思考を無にしてメンタルを整える効果があるそうなので、ヨガをメンタルトレーニングに取り入れてみてもよさそうです。

まとめ

この記事を読んでフリーダイビングに興味を持ってくれればと思っています。

こんな凄い競技・世界があるんだとビックリさせられるばかりで、衝撃を受けています。

篠宮龍三選手が本を出しているので、是非読んでみてください。

何か感じるものがあるはずです。

著者:篠宮龍三
出版社:竹書房
販売:Amazon