初めに言っておきますがねこ背は治ります。
そして今までねこ背に悩み治そうと思っても治せなかった人達は数えきれないほどいるでしょう。
しかし、それは本当のねこ背の治し方を知らなかったからです。
ねこ背は無理やり矯正するものではありません。
自然に楽な姿勢を作ってやることで、おのずと背筋も伸びて本来の正しい姿勢になるのです。
誰でも無理なくね背を治せるコツを紹介するので是非参考にしてみてください。
ねこ背だと呼吸が浅くなる

ねこ背を治す前に知っていて欲しい事があるのですが、ねこ背の人は体調がすぐれないという人が多くいます。
では、「何故ねこ背だと体調がすぐれないのか?」
その原因の一つに「呼吸が浅くなる」という理由があります。
呼吸が浅くなると、体・脳が酸欠状態になり、体が硬直して血流が悪くなります。
それにより体が冷えるなどの弊害が出てくるのです。
その他にも、疲れが取れなかったり体がだるかったりと原因は呼吸にある事があります。
ねこ背の人は内臓が圧迫されて、うまく肺を使えていません。それゆえに呼吸が浅くなります。
ねこ背で体の調子がすぐれない人は、ねこ背を治す事と同時に肺を大きく使う事を意識してみてください。
ねこ背を治すという事は呼吸も深くなり、健康の状態、本来あるべき状態にするという事です。
「良い姿勢」とは何か?
ねこ背ではない良い姿勢とは何でしょうか?
一般的に胸を張り背筋を伸ばすことが良い姿勢とされていますが、これは良い姿勢ではありません。
そもそも、今まで胸を張り背筋を伸ばすことを意識しただけでねこ背が治った人を知っていますか?多分いないのではないでしょうか?
結果から言うとねこ背は無理やり矯正できませんし、間違っているんです。人の体は楽な体勢になるようにできています。
わざわざ胸を張り背筋を伸ばすというつらい姿勢を維持することができないのです。もっと根本的な部分を見直す事が重要です。
無理やり姿勢を正す=いい姿勢ではない。と言う事を覚えておいて下さい。
立っている時の「良い姿勢」を知る

ねこ背になってしまう原因はねこ背だからではありません。
ねこ背が楽な姿勢だから、ねこ背になってしまうんです。
逆にねこ背にならない時があるんですが、それは寝ている時、膝立ちをしている時はねこ背になりません。
もし、ねこ背になるなら体に異常があります。
一度膝立ちを試してみてください。本当にねこ背になりません。

自然と背筋が伸びて楽な姿勢だと言えます。むしろ猫背になろうとすると体に無理が掛かっているのがわかります。
この膝立ちの姿勢こそがねこ背ではない、ナチュラルな良い姿勢なんです。
この自然と作った良い姿勢を忘れないようにしてください。
実際にどうすればいいのか?
膝立ちでは良い姿勢になっても立つとねこ背になってしまう人もいるでしょう。
何が違うのかというと、単純に距離があるという事です。
膝で立っていたのが脛・足首を挟みます。それが原因で膝に体を乗せれていない状態になっているんです。
大切なのは重心です。どこに体の重心が来るかが重要なんです。
脛の太い骨を触って確認してみてください。体をこの骨に乗せるイメージで重心はかかとと土踏まずの間に持ってきます。

ねこ背の人は重心が前になっているので、初めは違和感があるかもしれませんが、自然と姿勢は良くなっているはずです。
少し重心を後ろに持っていく感覚で体を脛の骨に乗せます。膝立ちをして良い姿勢の感覚を感じ取りながら立った時の重心の位置を微調整しましょう。
背筋を意識して、背筋に力が入っていなかったら成功です。
ねこ背の原因は正しく骨に乗れていない・重心が正しい位置にない事が原因なんです。
背筋を伸ばせばねこ背ではないという思い込みを捨てて、今後は重心・骨を意識してみてください。
椅子に座っている状態ではどうか?

椅子に座っているときにねこ背になるという人も多くいます。しかし基本的なメカニズムは立っている時と同じです。
座っている時も同様に重心が前にきすぎないように、上半身を骨盤に乗せるイメージです。
さらに言えば「き骨」というお尻の骨で座る感覚です。
膝立ちと姿勢は同じですが、座っているだけです。
それでもねこ背になる人はねこ背の傾向がかなり強くなています。
座った時の正しい姿勢
日本人には正座という座り方があります。
正座になると自然と背筋がピンと伸びますよね?これは膝立ちと同じで、自然と背筋が伸びる座り方なんです。
もしも、正座をしてもねこ背になる人は、重心を意識して背筋を伸ばします。その状態から背筋の力を抜いてリラックスしましょう。これが座った時の良い姿勢です。
正座をしているか、椅子に座っているかの違いなんですね。
椅子に座るときにはあまり深く座らないように注意してください。もしも猫背になるようなら浅く座ることで重心を良い位置でキープしやすくなります。
あぐらをかいて座る場合

あぐらをかいて座る場合はまた違った注意が必要になってきます。
例え重心を意識したとしても「ねこ背になる」「きつい」「キープできない」という人がいると思います。
それは重心や骨盤に体を乗せる以前に、柔軟性が無いことが原因です。
特に、骨盤・股関節周りの柔軟性が無いと重心を意識してもねこ背になってしまう場合があります。
骨盤が後傾していたり、股関節が硬いとうまく座れないのは言うまでもありませんよね?
骨盤が後傾している事で自然と猫背になってしまいます。
そんな人はまずストレッチを行ってください。
骨盤・股関節周りを柔らかくしないとあぐらをかいて座った時に無理が生じます。
下記の記事で柔軟についてまとめているので参考にしてみて下さい。
どうしてもあぐらをかいて座らないといけない場合はあぐらクッションというアイテムあるので参考にしてみてください。
まとめ
- 胸を張り背筋を伸ばすことが良い姿勢ではない
- 良い姿勢は無理やり矯正するものではない
- 良い姿勢は作れる
- 重心・骨を意識する
大切なのは重心の置き方を意識する事です。
筋トレやねこ背サポーターは必要ないという人も中にはいますが、筋トレを行った方が効率的になります。ねこ背サポーターを使った方が意識づけも出来るので効果的になります。
この方法は実践するだけでねこ背を治せます。
あなたもねこ背を治して、つらい体とはおさらばしましょう。きっと人生が変わります。