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自分の心をコントロールするのは本当に難しい。
むしろ本当の意味でできるという人はそう多くはいません。
皆さんフリーダイビングをご存知でしょうか?
酸素ボンベなしで水深100mの世界へ潜るという競技があります。
初めて聞いた人はそんなことが可能なのか?と思うかもしれませんが、実際に可能でなんです。
並大抵の精神力、心の落ち着きがないと不可能だと思います。
常人ではありえない世界観なのは言うまでもありません。そして心を無にして落ちつき自ら心をコントロールすることが一番重要なんです。
彼らはどのようにして心をコントロールしているのか?
今回はフリーダイビングの「コンスタント・ウェイト・ウィズ・フィン」115mのアジア記録を持っている篠宮龍三さんの著書「心のスイッチ」をご紹介します。
フリーダイビングとは何か?
フリーダイビングとは酸素ボンベなしで水深何メートルまで潜れるかを競う競技。
一言で言うとこんな感じですが、細かく細分化されているので、詳しくは下記の記事を参照すると良いでしょう。
その中にブラックアウトとかフリーフォールなどの言葉が出てくるのですが恐怖です。
そして、人間の限界は水深40mと言われているんですが、実際は100m以上潜るわけです。
人間の神秘を感じますよね。
そもそも、私もフリーダイビングを知らなかったんですが、あるテレビ番組で特集されていてその時に篠宮龍三さんの存在を知りました。
調べてみると著書を出版されていたので自然と読んでみたのがきっかけです。
心のコントロールのありかた
この本では篠宮さんが115mという記録を出すまでの道のりが描かれています。
その道のりは平坦なものではなくブラックアウトに始まり長いスランプを迎え、プレッシャーに立ち向かい記録に挑みます。
もしかすると、記録に挑むという表現は間違っているかもしれません。どう言い表せばいいのかわかりませんが、挑むのではなく自分との闘い?
篠宮さんは著書の中でこう言っています。
「海に挑んではいけない。調和するのだ。」
↑少しうろ覚えですが、こんな感じの事を言っていました。
深いですよね。
心のありかたとは自分を信じて進む強い信念、そして何事も受け入れる深い心だと私は感じました。
その中でも瞑想をしていたりするので、私も実践しています。
そして、スランプの最中で篠宮さんのチームの一人が流され死亡するという事故が起こりました。バッシングを受け「まだ続けるのか」とまで言われ、選手生命を考えるほど追い込まれ考え抜くんです。
ここから克服し新たに挑戦するわけですが、試練に立ち向か心情が描かれています。
その他にも
- どのようにして一歩を踏み出せばいいのか?
- 自分のおごりに気付けるか?
- どのように困難を乗り越えるか?
- 調子が良いときほど冷静になれるか
- 自分を信じる事ができるか
など、様々な状況があります。
捉え方は人それぞれですが「調子が良いときほど冷静になる」というのは何か感じるものがありましたね。
一歩引いて自分を客観的に見るような感覚でその先を見ているような気がしました。心をコントロールする上でとても難しいことだとは思いますがとても重要だと感じました。
そして、何かに向かって進んでいる。
これは大きな支えです。篠宮さんはフリーダイビングに目標を持って進んでいます。
誰かをリスペクトし自分を信じ、練習してきた成果を出す。
↑これが難しい・・
他にも自然と調和するとか独自の世界観が描かれているので引き込まれます。
何を感じるかは人それぞれですので、読んでみる事をおすすめします。
「心のスイッチ」このタイトルを考えながら読み進めると面白くなるのではないでしょうか。
フリーダイビングと登山
読み進めている時から、フリーダイビングと登山って似ているなって思ってたんです。
そしたら最後にフリーダバー×登山家の対談があったのでびっくり!
フリーダイビングは下へ、登山は上へ進みます。
その中で戦うのが酸素。
そして精神面(メンタル)と似ている部分が多くあるんですよね。
しかも、常に死と隣り合わせで死亡事故が起こるのは大体帰りです。
登山もすごく素晴らしくて未知の世界観を持っています。わかる人にしかわからない領域。
何故山に登るのか?フリーダイビングにも同じことが言えますよね。
登山がわからない人は「孤高の人」という漫画があるので読んでみてください。
個人的に歴代トップ10に入る面白い漫画です。
特に衝撃的だったのがこの孤高の人を読んでいる時に登山家の栗城史多(くりきのぶかず)さんがエベレスト登頂中に亡くなったことです。
しかも、その同じ月に自分の子供が生まれました。
そんなこともあり、忘れる事ができない本になったんですよね。
なんだか話がズレてきましたけど・・・
話は少し戻ってフリーダイビングも登山も酸素が大事な要素です。
その中でフリーダイビングの肝として潜っている間は何も考えない事が重要です。(※これが難しい)
ある意味この何も考えないで競技を行うというのが心をコントロールするという神髄です。
多くの観客が見ている中で、スポンサーがいる中で、仲間スタッフがいる中で、結果を出さないといけないというプレッシャーの中で平常心でいられるでしょうか?
他のスポーツのように気持ちをかき立たせてはいけないのです。
逆に平常心になり、そして無になるんです。
普通は無理ですよね?今から100m下の海へ潜らなければいけないのですから
ここで何故、無にならなければいけないのか?という事です。
限られた酸素の中で、一番酸素を消費するのは身体の動きではありません。
一番消費するのは脳です。
思考が最も酸素を消費します。
だから何も考えてはいけないのです。
(余談ですけど)ちなみに、「嘘食い」という漫画で主人公の獏と敵のビンセント・ラロが水中で勝負するのですが、この時に思考と酸素が大きくかかわっています。
これも面白いので読んでみてくださいね。この漫画も歴代TOP10に入っています。
そのためにどう心をコントロールするかこの一冊に篠宮さんの持論が展開されています。
そして、この本の最後の対談は篠宮龍三さんと、先ほど亡くなった事を告げました栗城史多さんでした。
私はスピリチュアル的な信者ではございませんが、こればかりは何かメッセージを感じたような気がしました。
まとめ
フリーダイビングに興味がある人、心のコントロールに興味がある人に読んでほしい本ですね。
その他にもフリーダイビングの著書は少なからず出てきているので検索してみて下さい。
まずは篠宮龍三さんの心のスイッチがオススメです。
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